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2024.6.15 ハイパースペクトルカメラ

ハイパースペクトルカメラの活用分野とは?

2024.6.15 お知らせ

Milk.株式会社はこれまで医療分野の課題解決を中心にハイパースペクトルカメラを活用してきました。一方で、医療分野以外にも様々な分野でもご用命をいただき、ハイパースペクトルカメラを活用して解析を行い、ソリューションを開発してきました。今回の記事では、ハイパースペクトルカメラの活用分野について解説します。

 

ハイパースペクトルカメラは非常に汎用性が高い技術であり、活用が可能な分野は多岐にわたります。今回は、実際に当社が活用実績のある分野も交えながら、活用分野をご説明します。

 

1.ハイパースペクトルカメラとは?

ハイパースペクトルカメラは、従来のカメラの色彩情報が3原色であるのに対し、141原色の色彩情報を有し、人間の目では見分けることの出来ない色(=ゴーストカラー)の違いを見分けることが出来るカメラです。

 

※ゴーストカラー・・・可視光領域における人間の目で識別できない色に対する当社独自の呼称

 

当社ではハイパースペクトルカメラを、市場に出回っている製品から「特定範囲の波長帯を数十~数百の波長のまとまりで分割した情報(分光情報)とその位置情報(ピクセル)を同時に取得できるカメラ」と定義しています。

 

波長数の多さや連続的なスペクトルを取得できることを要件とするケースもありますが、それぞれの方式にメリットがあるので広義に捉えています。 

 

2.ハイパースペクトルカメラの活用分野と可能性

ハイパースペクトルカメラは、当社の中核分野である医療分野のほか、農業、食品、インフラ、防災、機器検査、ヘルスケア、美容食品、住宅などの分野は特に親和性が高く、当社でも実際に活用の実績があります。

 

非接触で可視光領域を解析するため、あらゆる分野において、品質検査や保守メンテナンスといった業務に活用できる可能性があります。日本の少子高齢化による人手不足が多くの業界において課題となっている中で、これまでは人の目で検査していた業務を代替するだけでなく、均質、かつ、高品質となることから、活用分野は大きく拡大していくものと見込まれます。

 

3.ハイパースペクトルカメラの導入事例

当社における医療分野以外への導入事例の一部が下記です。この他にも多くの分野のお客様からご要望をいただいており、当社においても活用分野は更に広がっています。

 

・食品分野:マグロの鮮度解析に活用

・インフラ分野:ドローンに装着して保守メンテナンスに活用

・防災分野:土壌の水分量の解析に活用

・機器検査分野:お札の真贋解析に活用

・美容分野:ファンデーションの塗布具合や皮膚への影響の解析に活用

 

4.ハイパースペクトルカメラで出来ること 

ハイパースペクトルカメラは1画素あたりに141原色の分光情報をとらえます。機種により様々ですが、基本的には可視光+近赤外領域(350nm~1050nm)を分光しているケースが多く、これにより、人間が見分けられないような微細な色合いの違いを見分けることができます。

 

医療分野においては診断への活用となりますが、他の分野では品質検査や保守点検といった業務に活用が出来ます。さらに人間の目で検査を行っているような分野においては、検査を行う人間によって、検査精度に差が出てしまう課題の解消(均質化)や、業務の効率化を実現することができます。

 

さらに、例えば食品分野においては、人間の目では外見上はとらえられない色の変化を識別できるため、腐敗の検査にとどまらず、「腐敗の予測」までも可能となります。このように物体の将来的な変性を予測することにも、今後の活用が見込まれます。



5.Milk.のハイパースペクトルカメラが選ばれる理由

Milk.のハイパースぺクトルカメラは、本体の開発・製造を子会社であるIris.で行っており、画像解析のソフトウェア開発を当社が行っています。そのため、国内で開発・製造の全てを行うため、お客様のニーズに合わせて導入に向けたカスタマイズができることや、カメラシステムの保守メンテナンスにおける柔軟性をお客様に評価いただいています。

 

ハイパースペクトルカメラという社会的認知が必ずしも高くない技術であるからこそ、国内で開発~製造まで完結できることや、その後の保守メンテナンスもスムーズである点から、多くのお客様に選ばれているものと考えています。

 

6.まとめ

以上のようにハイパースペクトルカメラは非常に幅広い分野で活用可能となります。

ハイパースペクトルカメラの世界では人間が「見えている」と思い込んでいた可視光域に、まだまだ未知の領域が広がっています。

Milk.株式会社

古川

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